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豊浦町の古民家改修工事⑤ 竣工しました
- 2019年04月06日 土曜日
豊浦町の古民家改修が完成しました。築35年の木造平屋住宅の部分改修でしたが、最も使用頻度の高いLDK周りの改修を依頼いただきましたので、天井裏に隠れていた小屋裏も利用して広々した空間にリノベーションできました。お施主様にも大変喜んでいただきました。
8帖居間と8帖台所だった部屋を一つの空間にして、16帖の広々LDKをつくりました。天井も高くして、既存小屋組を睨みながら、現しにしたほうがいい材料と隠すべき材料を選定して、美しい小屋組が見えるように構成しました。明るい壁と木部のコントラストも感じ良くなりました。
こちらが既存の台所です。一変しました。
既存窓はそのまま利用していますが、内窓(LIXIL/インプラス)を設置して、断熱性を向上させています。改修部の既存UA値:3.03W/㎡K・Q値:14.87W/㎡K(ものすごく低い断熱性です)に対して、改修後はUA値:0.71W/㎡K・Q値:3.72W/㎡Kと大幅に向上しました。
「暖房をつけたらすぐに部屋が暖まる」「窓の結露がほとんど無くなった」など、住まい手様からも快適性を褒めていただけるお言葉をいただきました。
照明器具も工夫しました。勾配天井の吹抜け空間に対して、配線ダクト式の多灯ペンダントを希望されていましたので、杉材で作ったフレームの中に配線ダクトを埋め込んで造作ペンダント照明をつくりました。インテリアにもバッチリ合っています。
既存の和室も寝室としての個室に改修しています。
改修前の様子です。
改修後。床をウォールナットのフローリングに変えて、天井は高く吹抜けをつくり、ロフトを増築しました。
ロフトは杉材で組立てました。天井の杉板はロフト床を兼ねた30mm厚さの杉板です。
ロフト上の様子です。ここでも既存の構造材架構を現しとしています。約6帖の空間はベッドルームになっています。
低い床の杉厚板と高い部分の地松厚板で構成したロフト床。どちらの板も1階から天井板として見せています。この住宅の新築時に残った地松材が保管されていました。これを加工し、適材適所に使ったことも住まい手様から高く評価をいただきました。
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